当研究室について

この研究室は,大阪大学・大学院医学系研究科・医学専攻の中の健康スポーツ科学講座・運動制御学部門にあります。学部には所属していないため,学生の受け入れは大学院生からになります。

人間の運動制御の仕組み、特に、スポーツ動作を中心とした運動の仕組み、を解明することを主たる目的とし、それをトレーニングや指導方法に活かす活動を行っています。既存の研究領域でいえば,
 1)スポーツ・バイオメカニクス(Sports biomechanics)
 2)運動制御と学習(Motor control & learning)
 3)実験心理学(Experimental psychology)
 4)コーチング学(Coaching)
が該当する領域となります。

人間の持つ優れた運動能力は,運動系のみならず知覚系も強く関与していることが最近の研究で分かってきています。 優れたスポーツ選手が見せる,華麗で淀みのない動き,隙がなく俊敏な動きで見せる技の数々も,知覚系の関与なくしては達成できるものではありません。 そこには、力学や生理学の法則を身体で感じ取り、それらを巧みに利用する「感覚と運動の緻密な連携」が必要となるのです。 それによって、動きは洗練され、機能的にも美しい動作へと変わっていくのです。 このような巧みな運動を成り立たせている知覚系や運動系の関わりを少しでも解明することを目指しています。
人間の動きに興味を持つ多くの人と共に研究できることを願っています。

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