トピックス

「野球科学国際特別セミナー」開催のお知らせ

令和元年10月27日(日)13:45~16:45 大阪大学中ノ島センター

 野球科学研究の世界的権威であり、MLBが提唱する投球数制限の勧告「Pitch smart」の作成に深くかかわったGlenn Fleisig氏の来日が決定しました。日本の野球界の意見醸成に役立てようという意図の下にセミナーを企画しました。MLBがどのようなデータを基に、そしてどのような経緯で球数制限を提案するに至ったのか、反対意見に対してどのように説得して提案するに至ったのかを解説していただくことになっています。
 また、変化球が投球障害の要因になっているか否かという問題に関しては、それを支持するデータだけではなく、否定するデータも出ており、少年野球選手に対して、どのように指導すべきかについても論じていただくことになっています。

 関連シンポジウムでは、全日本軟式野球連盟から宗像氏、新潟県青少年野球団体協議会から石川氏をお招きし、青少年の投球制限の現状と投球障害に対する取り組みなどについてのお話をいただき、会場の皆さんとの討論を行う予定にしています。
 参加は、事前登録制となっております。申込については、パンフレットをダウンロードの上、ご応募願います。

指導上カテゴリー概要

ここでは、以前に『研究紹介』で紹介した野球の投球動作指導の着眼点についての説明をしています。今回、更新したのは特定項目のうちの幾つかです。指導の参考になれば幸いです。

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包括的項目(複数の身体部位や動作相を含む指導項目)

  1. 投球全般における上半身の使い方に関するカテゴリー(略称:上体全般)
  2. 投球全般における両腕の使い方に関するカテゴリー(両腕全般)
  3. 柔らかな動きなどの投球腕の使い方全般に関するカテゴリー(投球腕全般)
  4. グラブ腕の使い方全般(グラブ腕全般)
  5. 投球全般における腰や下肢の使い方に関するカテゴリー(下体全般)
  6. 投球動作全般にわたる協調性(全身調和)
  7. ストライド期からボールリリースにかけての全身の水平面における動き(外回り系)
  8. 投球全般における上半身主体の動き(手投げ)
  9. 投球動作途中で投法変更を感じさせる動き(中途変更)
  10. 投球全般におけるコンパクトな動き(野手投げ)
  11. ストライド期からボールリリースまでの体重移動の方向(重心偏移)
  12. バランスポジションからボールリリースにかけての重心の高さ(重心高)
  13. 投球動作全般にわたる力み(リラックス)
  14. 投球動作のリズムやタイミング(リズム)

特定項目(特定の期間や身体部位に関する指導項目)

  1. 主に振り上げ期や加速期における視線方向(視線方向)
  2. 主にストライド期や加速期における頭部の向きや動作(頭部動作)
  3. 振りかぶる際の胸部の張り(胸部ストレッチ)
  4. 主に振り上げ期から着地までの体幹のブレ(体幹のブレ)
  5. 主に振り上げ期から肩関節最大外旋位までの体幹の後傾(体幹後傾)
  6. バランスポジション付近の体幹の捻転(BP捻転)
  7. 主にバランスポジションからストライド期前半にかけて“軸脚股関節へ乗る”動作(骨盤押傾)
  8. ストライド期の“くの字”姿勢などの前額面での体幹の姿勢(くの字姿勢)
  9. ストライド期から着地にかけての体幹の捻転とその戻し(体幹捻戻)
  10. 着地後の軸脚股関節の伸展外旋運動を伴う腰部の前方移動(腰入れ)
  11. 着地から肩関節最大外旋位にかけての体幹の伸展動作(体幹撓り)
  12. ストライド期から肩関節最大外旋位にかけて腰部や胸部の〝入れ替え"や〝開き"(入替と開き)
  13. 着地からフォロースルーにかけての体幹の非投球腕側への側屈(体幹側屈)
  14. 主に着地からフォロースルーにかけての体幹前屈(体幹前屈)
  15. ボールの握り方(ボールの握り)
  16. 肩の外転運動を除く投球腕のテイクバック動作(テイクバック)
  17. ストライド期からボールリリースにかけての投球腕の肩外転位(肩外転)
  18. ストライド期から肩関節最大外旋位にかけての体幹に巻き付くような投球腕の動き(投腕巻付)
  19. 投球腕の最大外旋位(投腕しなり)
  20. 投球腕のスイング速度(投腕速度)
  21. リリース時の高さや位置(球持ち)
  22. ボールリリース時の手首や前腕の使い方(スナップ)
  23. フォロースルー期の投球腕の使い方(投腕フォロー)
  24. 主に肩関節最大外旋位からボールリリースにかけての投球側の手の軌道(手の軌道)
  25. 主にストライド期のグラブ腕の上げ方(グラブ腕挙上)
  26. 着地付近でのグラブ側の手の握り方(グラブ手把持)
  27. 主に着地から加速期にかけての“畳み込み”に関するグラブ腕の使い方(グラブ腕畳込)
  28. リリース後のグラブ腕の使い方(離球後グラブ腕)
  29. 主にストライド期から肩関節最大外旋位にかけての肩甲骨の使い方(肩甲骨の動き)
  30. バランスポジションまでの両腕の脇の締め具合(脇締め)
  31. バランスポジション時の両手の位置(両手基点)
  32. ワインドアップ期の四肢の使い方(腕の振り下ろしと脚の振り上げ)
  33. ストライド期の"割れ"に関する四肢の使い方(割れ動作)
  34. 投手板へのピボット足の置き方(軸足置方)
  35. 主に振り上げ期からストライド期にかけてのピボット脚の絞り(軸脚絞り)
  36. 主にバランスポジションからストライド期のピボット足への加重(軸足加重)
  37. 主にバランスポジションからストライド期前半のピボット足の固定(軸足固定)
  38. 主にバランスポジションからストライド期前半のピボット脚の膝の屈伸運動(軸膝屈伸)
  39. 主にBPからストライド期前半のピボット脚の下腿の使い方(下腿倒し込み)
  40. 主に着地前後のピボット脚の膝の伸展状況(着地時軸膝伸展)
  41. 着地からボールリリースにかけてのピボット足の引き摺り・引き付け動作(軸脚引付)
  42. 主にボールリリース直後のピボット脚の蹴り上げ動作(軸脚跳り上げ)
  43. フォロースルーでのピボット脚の動作方向(フォロー軸脚動作)
  44. フォロースルーでのピボット足の着地のタイミング(離球後着地)
  45. 振り上げ期におけるストライド脚の振り上げ動作(振り上げ動作)
  46. バランスポジション付近のストライド足のつま先の方向(振足爪先方向)
  47. バランスポジション付近のストライド脚の膝の高さ(振上げ高)
  48. バランスポジションからストライド期前半にかけてのストライド脚の膝伸展位(振上膝伸展)
  49. ストライド期におけるストライド脚の使い方(踏出動作)
  50. 着地のタイミングおよび着地時のストライド足の姿勢や動き(着地動作・着地時期)
  51. ストライド足の着地位置(着地位置)
  52. 着地時のステップ幅(着地歩幅)
  53. 着地以降のストライド足の方向(前足方向)
  54. 主に着地からボールリリースにかけてのストライド脚の下腿の安定性(下腿安定)
  55. 主に着地から肩関節最大外旋位にかけてのストライド脚による牽引動作(前脚牽引)
  56. 着地からボールリリースにかけてのストライド足への加重(踏足加重)
  57. 着地以降のストライド脚の股関節外旋(踏出膝割れ)
  58. 主に肩関節最大外旋位からボールリリースにかけてのストライド脚の膝の捻り伸ばし動作(前脚捻伸)
  59. ボールリリース以降のストライド足の動き(離球後足動)
  60. 投手板へ入る位置(立ち位置)
  61. バランスポジション付近の矢状方向の重心位置(踵重心)
  62. バランスポジション付近の左右方向の重心位置(捕手重心)
  63. バランスポジション付近での体重移動開始のタイミング(移動開始時期)
  64. 体重移動のきっかけをストライド脚挙上の反動で行う動作(振上反動投法)
  65. バランスポジションにおける体幹矢状面の姿勢(片脚立位姿勢)
  66. 着地時の全身の姿勢(着地姿勢)
  67. 肩関節最大外旋位時の全身の姿勢(外旋姿勢)
  68. ボールリリース時の全身の姿勢(リリース姿勢)
  69. ボールリリース時に力を集約するような全身の使い方(リリース集力)
  70. フォロースルー期の全身の姿勢(フォロー姿勢)
  71. フォロースルーの大きさ(フォロー振幅)
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